まず、メインの業務はやはり婚礼衣裳の着付けやヘアセット。和装の結婚式といえば楚々とした白無垢のイメージですが、華やかな色打掛や引き振袖という選択肢もあります。いずれも重厚な衣裳のため、着付けの知識はもちろん高いスキルも求められます。
ヘアセットに関しても、定番の文金高島田は地毛だけでなくウィッグを用いて仕上げられるケースもあるので、浮いたり違和感があったりしないか配慮が必要となるでしょう。
打ち合わせというと一般的にプランナーが行いますが、衣裳やヘアセットに関してはスタイリスト自ら担当することも。
形式としてはどれが相応しいかの説明から、新郎新婦それぞれに似合いそうな色、コーディネートなど、こちらも着付け師としての豊富な経験が活きることでしょう。
結婚式はお2人にとって初めてのことも多いからこそ、分かりやすく、かつ丁寧にアドバイスできると安心感が生まれそうです。
ブライダル施設で働く場合、着付け師の月収は20~25万円前後が相場のようです。これは年収に換算すると250~300万円程度でしょうか。
アルバイトの場合は日給15,000~30,000円前後。スキルや経験に応じて変動する可能性もありますから、できるだけ多くの知識と経験を身に付けておきたいですね。
※参照元:好きを仕事に・未来のトビラ(https://www.sanko.ac.jp/job/research/dressing_teacher.html#anchor-3)
ブライダル施設での着付けやヘアセットは、日常遣いのものとは違いその日だけの特別なもの。着物そのものが重厚でボリュームがあるため、2人以上で力を合わせて着付けが行われることも少なくありません。
そんな婚礼衣裳やヘアスタイルについて豊富な経験を積めるのは、非常に貴重なポイントだと言えるでしょう。
ブライダル業界に努める方にとって、やりがいを感じられるのはやはり「お客様の特別な瞬間に立ち会えた」と実感できる時。
スタイリストも近くで新郎新婦やご家族のサポートが可能な立場ですから、コーディネートや着付けを行う中で人と人との大きな繋がりを感じ、そのお手伝いをさせてもらえた、ということに喜びが生まれるようです。
スタイリストは新郎新婦と直接コミュニケーションを取り、仕上がりを確認できるポジションだからこそ、気に入ってもらえた場合は「すごく素敵です!」「お願いして良かった!」などコメントをもらえることもあります。
その瞬間、きっと自分のこれまでの経験や培ってきた技量が報われたような気持ちになるでしょう。
ブライダル施設のスタイリストとして働くためには、基本的に「美容師資格」が必須となります。着付けとヘアセットを併せて行うため、着付け師としての知識やスキルだけでなく、髪型に対する深い造詣も求められるのですね。
また、美容師は国家資格となるため、専門学校卒以上を学歴の条件としている施設も多いよう。フリーランスの場合はまた要項が異なる可能性もあるため、まずは求人を確認してみてください。
ブライダル施設の着付け師・ヘアセット担当者になるには、まず着付けとヘアセットの高いスキルが必要だと言えます。なぜかといえば結婚式場はスケジュールが綿密に組まれている上、両方を予定内に終わらせるためには相応の技量が求められるから。
着付け師や美容師としてスキルアップを目指す方にとっても有意義な職場と言えそうですが、失敗の許されない環境だからこそ、経験者が募集されているケースが多いようです。業界である程度スキルを磨いてから挑戦するのがおすすめだと言えるでしょう。
ブライダル施設の着付け師・ヘアセットは婚礼衣裳という貴重な装いをスタイリングできるからこそ、高いスキルや経験が求められることが分かりました。
一生に一度の特別な日をサポートできる非常にやりがいのある仕事ですから、ぜひ着付けやヘアセットの技術を向上させるため、日々研鑽に励みたいですね。
レンタル着物岡本は、創業190年を超える老舗織物店「岡本」の着物レンタル専門店。着付けやヘアセットの技術力が高いと評判を集めています。
未経験からでも着付け師・ヘアセットとしてプロになれる教育体制が確立されているのも特徴です。