呉服店の販売員は基本的に接客業となるため、まず「着物を買いに来たお客様への対応、商品説明」などを行うことになります。
また、購入の際には試着されることがほとんどなので、そのお手伝いの際に着付けスキルも活かすことができるでしょう。着物スタイリストとして、似合う色やコーディネートをおすすめするのも大事な仕事です。
多くの呉服店では、成人式や夏祭り時期、結婚式など、テーマに合わせた展示会や催事イベントを行っています。
一度購入してくれたお客様にDMやお手紙、電話などでそのご案内をしたり、当日のスタッフを務めたりするのも販売員の業務です。
また、購入後のアフターサポートとして、着付けやメンテナンスサービスに対応しているお店もあります。
呉服店の販売員は一般的に会社員という立場となり、年収の相場はおおむね216~300万円程度だと言われています。月収にすると18~25万円前後ですね。
ただし、お店によっては営業成績等に応じて特別賞与を設けている場合もあるため、より高くなる可能性もあります。
呉服店は流行の着物を揃えるお店なので、着物が好きな方にとっては最新の情報を知れる非常に貴重な職場となるでしょう。
自分が魅力的に感じる商品と出逢いやすいのはもちろん、積極的に知識を身に着けることで、お客様にとっても信頼度の高い販売員に成長できます。
着物は成人式の振袖をはじめ、結婚式の正装、夏休みの想い出づくりとなるお祭りの浴衣など、様々なイベントで使用されます。
特に成人式や結婚式は人生の節目となるシーンですから、そういった感動的な機会に携われること、ご家族の笑顔を見られることが仕事のやりがいに繋がることも少なくないでしょう。
呉服店の販売員は、担当制が採用されているケースも少なくありません。その場合は営業成績によって昇給や特別賞与などの成果報酬が用意されているため、自分の努力がダイレクトに数字となって現れます。
呉服店の販売員には、特別な資格は必要ありません。もちろん、着付け師の資格を既に取得している方はお店にとって非常に魅力的な人材になると思いますが、未経験でも入社してから知識やスキルを身に着けることが可能です。
そのため、最も大切なのは「着物や接客に対する興味」だと言えるでしょう。着物の魅力をたくさんの人に伝えたい、成人式や結婚式など晴れの日のコーディネートをアドバイスできるようになりたい、着物業界を盛り上げる人材になりたいなど、目標に向かって着実に努力できる姿勢が求められるのではないでしょうか。
呉服店の販売員は、元々着物の知識や着付けスキルがある方はもちろん、長く経験を積みたいと考えている方に向いていると考えられます。
特に成人式等の繁忙期は日々多くの着物と触れ合い、着付けの技術も磨けますから、国家資格1級を目指す場合にもおすすめです。
また、接客業のため人と接するのが好きな人、売上(販売目標)を常に意識し、顧客満足をふまえた対応ができる人なども適性があるでしょう。
呉服店の販売員は未経験でもOKですが、着物が好きで着付け等のスキルアップを目指す姿勢や、接客業ならではのコミュニケーション能力などが必要であることが分かりました。
常に新しい着物と触れ合い、知識やスキルを身に着けられる職場ですから、ぜひいずれは着付け師として活躍したい!と考えている方も、様々な経験を通してコツコツとキャリアアップを目指したいですね。
レンタルきもの岡本は、創業190年を超える老舗織物店「岡本」の着物レンタル専門店。着付けやヘアセットの技術力が高いと評判を集めています。
未経験からでも着付け師・ヘアセットとしてプロになれる教育体制が確立されているのも特徴です。